既存のシステムを元にして、新しいシステムを作成する際の要件として、IDとパスワードによる認証処理から、メールアドレスとパスワードによる認証処理に変更したい、と依頼元から連絡がありあました。
IDは、システムが割り当てるので一意です。
メールアドレスは、個人毎に割り当てられていると思いますが、代表者や部署としての、共用のメールアドレスを利用されている場合もあります。
パスワードが異なれば、メールアドレスとパスワードの組み合わせで、一意になれば、個人が特定できます。
依頼元は、パスワードは依頼元が割り当てた、共通のパスワードにしたい、とも連絡にはありました。
メールアドレスが共用で利用されていて、パスワードが同一では、一意にはならず、個人を特定できません。
依頼元に、メールアドレスとパスワードによる認証に、変更は可能だが、個人を特定できない旨を連絡しました。
メールアドレスをログインIDにすると、忘れないメリットあり?
メールアドレスとパスワードによる認証に、変更を諦めてもらえるかと思いましたが、依頼元は諦めませんでした。
何度かやり取りした結果、システムに登録時に、同一のメールアドレスを、重複して登録できないようにするとなりました。
メールアドレスを、ログインIDにするメリットは、なんでしょう。
ログインIDは、割り当てられた番号なので、忘れられてしまうかもしれませんが、メールアドレスなら、忘れないメリットはありそうです。
個人のメールアドレスが、一つだけなら、確かに忘れないでしょう。
フリーのメールアドレスを何個も持っていたら、どれを設定したのか、忘れてしまいそうです。
共用のメールアドレスが利用されない、個人向けのシステムなら、メールアドレスをログインIDにしてもいいとは思います。
共用のメールアドレスを利用される可能性が高いシステムでは、メールアドレスをログインIDには、しない方が無難だと考えます。