ソフトウェア開発者の日常

こだわりなく書きたいことを書いていきます。

システム作成日程の前倒しを要望された際の対応

これまでも何度か依頼元から、システム作成日程の前倒しを要望される機会はありました。
前倒しができる場合とできない場合があり、できる場合は余裕があるときです。

余裕がないときは、どのような状況か考えました。
依頼元とお客さんとの間でシステムの利用開始の日程を決められますが、「依頼元からの複数の依頼を受けて、案件が多すぎて、前倒し対応できない場合」がまずあります。
他に、「依頼元が依頼するのを忘れていたために、作成に十分な日程が確保できず、前倒し対応できない場合」があります。
「依頼元からの案件以外に、他のお客さんからの案件があって、前倒し対応できない場合」もあります。

先日も依頼元から新たな案件があり、システムの内容と日程を確認したところ、対応できる日程ではなかったので、対応できる日程を回答しました。
回答の結果、一旦は納得したかのように見えて、後日前倒しの要望がありました。

依頼元は、「依頼元からの複数の依頼を受けて、案件が多すぎて、前倒し対応できない場合」と考えられたようで、依頼している複数の案件を連絡してくれれば、日程調整できるものは調整するともありました。
これまでも同様だったので、実際に他の案件を依頼元内で日程調整をされた結果、前倒しをした場合もありました。

今回は依頼元の考えとは異なり、「依頼元からの案件以外に、他のお客さんからの案件があって、前倒し対応できない場合」でした。

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どう伝えるべきか

「依頼元からの案件以外に、他のお客さんからの案件があって、前倒し対応できない場合」と伝えるべきか悩みました。
依頼元は、依頼元のみの仕事をしていると勘違いしているふしがあり、正直に伝えると、他社をなぜ優先するのかと反発してくる可能性があります。
正直に伝えなかった場合、「依頼元からの複数の依頼を受けて、案件が多すぎて、前倒し対応できない場合」を装わなければなりません。

「依頼元からの複数の依頼を受けて、案件が多すぎて、前倒し対応できない場合」を装って回答して、他の案件の日程を調整されたとしても「依頼元からの案件以外に、他のお客さんからの案件があって、前倒し対応できない場合」が解消する訳でありません。
結局こちらが無理を重ねる羽目になるのは目に見えています。

結論として、正直に「依頼元からの案件以外に、他のお客さんからの案件があって、前倒し対応できない場合」であり、対応できないと回答しました。
合わせて、過去のシステムの流用だが、過去のシステムを再利用する場合に修正すべきと考えている知見を、今回は反映しなければ、希望の日程に間に合うと回答しました。

結果は、過去のシステムの再利用する場合に修正すべきと考えている知見の反映は見送り、希望の日程に間に合わせるのが優先となりました。


メールで公式なやり取りをしましたが、電話で裏話的な内容を聞きました。
依頼元からは8月になってからの依頼でしたが、お客さんと依頼元の間では、7月にシステムの利用を決められていたらしいです。
7月の時点で連絡があれば、当初から予定を調整できた可能性があります。
依頼が遅れたために、こちらにしわ寄せをして、日程を間に合わせようとするのは止めて欲しいです。