ソフトウェア開発者の日常

こだわりなく書きたいことを書いていきます。

仕様が不明でどれくらいの日数がかかる?と質問して、どう答えて欲しいのか

先日、依頼元の担当の方から、○×件登録するAシステムの作成を依頼した場合、システムの作成にどれくらいの日数がかかるのか?と質問されました。
Aシステムを作成するというのは理解できますが、Aシステムでも、依頼元からの要望によって、さまざまなバリエーションがあります。
別の依頼元の担当の方から依頼した、X案件向けのAシステムを、Y案件向けにAシステムとして流用したいということでもなさそうです。

依頼元の担当の方は、1週間とか10日とか、日数を回答して欲しかったのかもしれませんが、仕様が不明では答えられないと回答しました。

Aシステムと同じシステム名になっていても、案件によって機能がまちまちで、1週間で作成できる場合もあれば、2ヶ月近くかかる場合もあります。
そんな案件によって、システムに対する仕様がまちまちでは、作成に必要な日数は回答しようがありません。

依頼元の担当の方からすると、これまでAシステムを頻繁に頼んでいるから、答えられると思われたのかもしれません。
あるいは、どんな案件向けでも、一律の期間で作成すると思われたのかもしれません。
そうであったのであれば、依頼元の担当の方の思い込みです。

Aシステムを頻繁に頼まれていても、仕様が不明では答えられません。
案件ごとに仕様が異なるので、一律の期間では作成はできません。

最短の期間で作成できる場合でも、他の案件が関係してきます。
先に決まった案件が優先なので、他の案件があれば、他の案件が終わってからでないと、作成ができません。

そういった点も含めて、依頼元の担当の方には説明しました。

説明
Photo by Charles Deluvio on Unsplash

どれくらい伝わったのかは、次の連絡を確認しないとわかりませんが、仕様がはっきりしないとシステムは作れないという点を理解してもらえればと思います。

ナビなしで車を運転するのが苦手

小学校低学年のとき、母と名古屋テレビ塔に行き、栄の地下なのかどこかで母を見失い、こっちにいるだろうと思って外に出るといませんでした。
幸いなことに、外に出たらすぐに母が見つけてくれて、迷子にならずに済みました。

中学生のとき、姉と名古屋まで映画を見に出かけて、なにかの拍子に離れてしまい、そのまま姉を見つけられなかった経験があります。
姉と一緒だったので、お金を全く持っておらず、どうしようかと悩んで、今はなき母の実家に行って、自宅に電話をしてもらい、親に迎えに来てもらいました。

カーナビゲーション
Photo by Dimitri Karastelev on Unsplash

仕事で関東方面のお客さんを訪問することになりました。
スマートフォンが普及する前の時代です。
営業担当と同行するので、駅からお客さんの会社までの地図など用意せずにいました。
新幹線で移動して、降りる駅で降りたら、違う車両に乗っていた営業担当は寝ていたようで、降りていません。
地図もなく、どうしようかと思い、こっちの方だろうと検討をつけて歩いていたら、全く逆方向に歩いていました。


今週のお題「告白します」で、僕は方向音痴なようです。
何度か走ったことがある道も覚えられず、どうやって行くんだっけ?と悩むこともあります。
この道で行けるだろうと思ったら、違う道だったときもあります。
頭の中で、この道の先がこの道につながっている、というのが上手く組み立てられないです。

自分のことを、どこまで信用する?しない?

つい最近、以下の番組の初回放送を録画してあったので見ました。
www.gundam.info

いいなぁ、見に行きたいなぁと思いながら番組を見ていました。
gundam-factory.net

番組の中で、全体の設計を担当された方が、「自分の設計を信用していない」旨の発言をされていました。
設計に従って製造されたパーツが届き、組み立てられている場面だったと思います。

勝手な想像

設計上はできているけれど、本当にできるのか?と疑問に思われていて、パーツの組み立てを見て、できているのを確認して安堵されたのではないかと思います。
パーツの製造前の設計段階で、検証は重ねられているのでしょうが、これまでの物とは違う部分が大きく、検証してはいても、不安だったのかもしれません。

設計
Photo by ThisisEngineering RAEng on Unsplash

僕自身はどうなの?

新しいシステムを作るとき、不安はあります。
これまで経験して、蓄積からだけで作れるシステムであれば、不安は少ないのですが、それでも新しいシステムには、少なからず不安があります。
これまでの経験がない業種や、実現したい機能、開発言語、動作環境など、蓄積がない部分があると、不安が大きくなります。
蓄積がない部分があればあるほど、不安が大きくなります。

構想をして、構想から設計を行い、開発を行いますが、ここが本当にできるのか?と構想した時点で思った点は、ずっと気になります。
技術検証をして、できそうだと目途を立ててから、開発を進めても、なにかあって頓挫するのでは、と思うときもあります。

そんな不安な気持ちを抱えつつ開発を進め、予定通りの動作をするように作成できたときは、安堵します。
あの設計で、本当にできたんだ、と思うときもあります。
できるという気持ちもありつつ、できるのかな?という気持ちもあった状態です。

できるように設計しているのに、できるのかな?という気持ちがあるのは、僕も「自分の設計を信用していない」のでしょう。


番組の中で、堂々と「自分の設計を信用していない」と言うのは、度胸があると感心しました。
僕だったら、できると思っていたと言って、鼻持ちならない人物と言われていそうです。