ソフトウェア開発者の日常

こだわりなく書きたいことを書いていきます。

High-Precision AD/DA Boardを利用するサンプルソースコードのコンパイル方法

以前High-Precision AD/DA Boardを利用したことを書きました。
ajya.hatenablog.jp

この中で

アナログ電圧の取得のサンプルを動作させるには、bcm2835 libraryとADS1256用を含むソースコードをダウンロードして展開後、コンパイルが必要です。

High-Precision AD/DA Boardを利用して気づいた点 - ソフトウェア開発者の日常

と書きました。
これだけではサンプルソースコードを動かす手順がわからないので、この部分を詳しく書いていきます。

必要なソースコードをダウンロード、展開

最初に
File:Bcm2835-1.45.tar.gz - Waveshare Wiki
から、bcm2835-1.45.tar.gz、
File:High-Precision-AD-DA-Board-Code.7z - Waveshare Wiki
から、High-Precision-AD-DA-Board-Code.7zをダウンロードします。

ダウンロードが完了したら、それぞれのファイルを展開します。
展開が終わったら、bcm2835-1.45ディレクトリのパーミッションを777に変更します。

f:id:AJYA:20171024232232j:plain
photo credit: adafruit Raspberry Pi Zero v1.3 NoIR Camera Pack - Includes Pi Zero via photopin (license)

ライブラリの作成までは簡単

# cd bcm2835-1.45

で作成されたディレクトリに移動します。

以降は、bcm2835-1.45ディレクトリ内のINSTALLファイルに書かれている内容です。
表示が色々されますが、対処の必要はありません。

# ./configure
# make
# make check
# make install
# make installcheck
# make clean

ここまで実行すれば、

# ls /usr/local/lib

でlibbcm2835.a が作成されたことが確認できます。

サンプルプログラムのコンパイル

サンプルプログラムのディレクトリに移動してコンパイルします。

# gcc ads1256_test.c -o ads1256_test -lbcm2835 

これでバイナリファイルが作成されたので、

# ads1256_test

で実行できます。


英語が苦手でも、コマンドとしてなにを入力すればいいのかはわかるので、なんとかなりました。
パーミッションや操作するユーザーは各々の環境に合わせて読み替えてください。