ソフトウェア開発者の日常

こだわりなく書きたいことを書いていきます。

データの件数が違っているのは、削除されたのだから当たり前

先月納品まで終わった案件のお客さんから問い合わせがありました。
ajya.hatenablog.jp

データの移行作業を行った時のデータの件数と、移行元のシステムの管理画面で、作業を行った日付までのデータを検索したところ、データの件数が一致しないとのことです。
僕自身が移行元のシステムの管理画面で検索してみると、確かに件数が一致せず、データの移行作業を行った時よりデータの件数が減っていました。

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photo credit: Surat Lozowick delete | 124/365 via photopin (license)

データの移行作業後に、移行対象のデータを削除されていた

一瞬データの移行作業が実は失敗していたのかと心配しましたが、すぐにもしかしたらというケースを思いつきました。
それは、データの削除です。

移行元のシステムの管理画面から操作のログを確認したところ、データの移行作業を行ってから5日後にデータの削除が記録されていました。
管理画面から確認できるログ情報だけでは、削除されたデータの細かい情報がわからないので、データベースを確認して、詳細な情報を取得しました。

削除したデータの詳細な情報を用いて、データの移行作業のログを確認すると、該当のデータは移行の対象となっていました。

結局、データの移行作業を行って以降に、移行して原本ではなくなっているはずのデータの削除を行っていて、そのためにデータの件数が一致していないという結果でした。

せめてデータを削除したということまでは把握して欲しい

お客さんには上記のことをスクリーンキャプチャを交えて簡単にまとめ、連絡しました。
こちらとしては、データの移行に失敗したわけではないので瑕疵の対象ではないし、保守契約もないので、無償で調べる羽目になりました。

データの移行作業を行ってしまい、原本として利用していないという認識をしていたシステムに対して、なぜデータの削除をされたのか、お客さんの考えが理解できません。
こちらに問い合わせる前に、データを削除したとこを内部で把握するか、管理画面から検索して把握しておいてほしかったです。